横浜の街は一期一会。現役タクシードライバーが体験した「3つのほっこり話」

 


 

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タクシーのハンドルを握って横浜の街を走っていると、毎日が新しい発見と出会いの連続です。
特にGWのような連休中は、観光のお客様も多く、車内では素敵なドラマが生まれることも。
​今回は、最近私の心を温めてくれた、3つのエピソードをご紹介します。横浜観光やタクシー利用のちょっとしたヒントも隠れているかもしれません。
​1. 磯子のお兄ちゃんと「秘密のグータッチ」

​3月のある日、配車アプリ「GO」で呼ばれてお迎えに行くと、ワンオペで子育てを頑張るお母さんと、元気なお兄ちゃん、そして赤ちゃんの3名様がご乗車されました。

​磯子区役所の近くでお降りになる際、お兄ちゃんが私の方を向いて、スッと「

グー」の手を出してきたんです。

一瞬戸惑いましたが、「あ、グータッチかな?」と合わせてみると、お兄ちゃんはさらに

 

手の形を変えて……。

 

即興のサイン交換のようなやり取りを何度か繰り返すと、最後はとても満足そうな

 

ドヤ顔(笑)を見せてくれました。

​言葉を超えたコミュニケーションに、お母さんも私も思わず笑顔に。

​​残念ながら、その日車内に「高速道路の作業車」のミニカーの忘れ物がありました。

 

きっとあのお兄ちゃんの大切な相棒だったはず。

 

またいつか、元気な姿でご乗車いただける日を願っています。

​2. 桜木町で出会った「豪華客船の予行演習」

​先日、桜木町駅で駅待ちをしていた時のことです。

 

ある老夫婦に「横浜埠頭まで」と声をかけられました。

​実は横浜には「横浜埠頭」という名称の場所はなく、また駅待ちのルール上その場ですぐに

 

お乗せすることができなかったため、一度は丁寧にお断りしました。

 

(駅のタクシー乗り場には厳しいルールがあり、違反すると会社全体に影響が

 

出ることもあるんです)

​しかし不思議な縁で、正式な乗り場の順番で、再びそのご夫婦をご案内することに。

​お話を伺うと、「来月のピースボートクルーズに向けて、今日は予行演習に来たんだ」

 

とのこと。目的地を詳しく確認し、無事に「大さん橋」までお送りしました。

​​大さん橋には、他の埠頭に接岸している客船の案内文も掲示されているんですね。

 

プロのドライバーとしても、新しい発見をさせていただいた素敵な

 

「予行演習」のお手伝いでした。

​3. 横浜が舞台!「コナンの経済効果」に驚いた話

​今日ご乗車いただいたご家族連れとの会話で、思わず耳を疑うようなお話を聞きました。

今公開中のアニメ『名探偵コナン』の映画は、ここ横浜が舞台になっています。

​車内の会話で、「同僚に、毎年コナンの映画の舞台になった場所へ聖地巡礼の

 

旅行に行く人がいる」というエピソードが出てきたんです。

 

​**「えっ、毎年舞台が変わるたびに旅行へ!?」**と、心の中で驚いてしまいました。

 

​アニメの聖地巡礼がもたらす経済効果は、私たちが想像する以上に巨大なのかもしれません。

 

横浜の街を走る一人として、映画をきっかけにこの街を好きになってくれる方が増えるのは、

 

とても誇らしい気持ちになります。

​あとがき

​グータッチの温もり、老夫婦のワクワクした表情、そしてアニメが繋ぐ旅。

タクシーの車内は、お客様それぞれの「人生の1ページ」が交差する場所なのだと

 

改めて実感します。

​今日も安全運転で、皆さまの素敵な旅路をサポートしてきます。

 

 【あとがき:現役ドライバーからのプチ知恵袋】

  最後に、夜の横浜でタクシーをスムーズに捕まえるコツを一つ。

 

  夜間、遠くから走ってくるタクシーが「空車」かどうかは、屋根の上の

 

  **「行灯(あんどん)」**を見れば一発でわかります!

 

  実は、お客様を乗せている時や「回送(休憩中もこれにします)」の時は、

 

  行灯が消える仕組みになっているんです。

 

  屋根が光っているタクシーを見つけたら、それは「お迎え準備OK」の合図。

 

  写真はありませんが、夜の街を走るあの光は、私たちドライバーとお客様を

 

  繋ぐ大切なサインなんです。ぜひ活用してみてくださいね。